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【フリーランスと個人事業主の違い】働き方・税金・メリットについて

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フリーランスと個人事業主って何が違うんだろう…なんとなくだけど、フリーランスの方がカッコイイ気がするのはカタカナだからかもしれない…

なんだかすっきりしないですよね。

そこでこの記事では、以下のことについて解説していきます。

  • フリーランスと個人事業主の決定的な違い
  • フリーランスと個人事業主の働き方と税金について
  • フリーランス・個人事業主のメリット・デメリット

この記事を読めばそれぞれの違いが分かるだけでなく、メリットやデメリットも理解できるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

フリーランスと個人事業主の違いは、前提の考え方

フリーランスと個人事業主の違いですが、前提の考え方が違います。

『開業届』を提出しているかどうかが大きな違いと書いてある記事も見受けられますが、フリーランスでも開業届を出している人はたくさんいます。

フリーランス 働き方を表す言葉
個人事業主 税務上の区分
フリーランスでも、個人でビジネスをして、売上も上がっているという状況になっている方は開業届を出す必要があります。

実際に開業届の概要と提出対象者について、国税庁は以下のように発表していました。

[概要]
新たに事業を開始したとき、事業用の事務所・事業所を新設、増設、移転、廃止したとき又は事業を廃止したときの手続です。

[手続根拠]
所得税法第229条

[手続対象者]
新たに事業所得、不動産所得又は山林所得を生ずべき事業の開始等をした方

引用元:[手続名]個人事業の開業届出・廃業届出等手続|国税庁

フリーランスで個人で事業を行う人はほとんどは、個人事業主にも該当するはずなので、個人事業主は、開業届を出すのを忘れないでくださいね。

フリーランスと個人事業主が納める税金に違いはある?

次はフリーランスと個人事業主が納める、税金の違いについて。

 

先に結論を言うと、納める税金の種類はどちらも一緒です。ただし確定申告のやり方次第では、支払う税金の金額に違いが出ることもあるので注意しなくてはいけません。

納める税金の種類はどちらも一緒

個人事業主とフリーランスは、どちらも以下の税金が関係してきます。

  • 所得税
  • 復興特別所得税
  • 住民税
  • 健康保険料
  • 個人事業税(※所得が増えることで発生)
  • 消費税(※所得が増えることで発生)

所得に応じて、所得税・復興特別所得税・住民税・健康保険料の金額が決まってきます。また所得が増えることによって、個人事業税や消費税なども支払わなくてはいけません。

それぞれの税金は、自分で1年間の収支を計算し、確定申告をすることで決まります。

確定申告によって税金の金額に違いが出ることもある

確定申告には、青色申告か白色申告の2種類があります。どちらを選ぶかによって、支払う税金に違いが出てくるので注意しなくてはいけません。

青色申告と白色申告は大きな違いがある

青色申告には、さまざまな優遇措置があります。

 

そのなかでも特に魅力的なのが、『65万円の特別控除』です。複式簿記の要件を満たした場合所得から65万円を差し引けるので、必然的に事業で得た所得にかかってくる税金を抑えられます。

 

また65万控除の要件を満たさなくても、最低でも『10万円の控除』を受けることが可能です。

 

しかし白色申告となると、控除はありません。もし白色申告のまま確定申告をすると、控除がないので支払う税金が青色申告より高くなってしまいます。

そういった点を踏まえて、個人事業主もフリーランスも、できる限り青色申告を選ぶのがおすすめです。
(注)青色申告をするには、青色申告承認申請書が必須となります。これは適用をうけるのに、提出期限がありますので注意してください

青色申告と白色申告の違いについては、確定申告|青色申告・白色申告の違いとは?メリット・デメリットとともに解説します!にてさらに詳しく解説しています。

フリーランスで働くメリット・デメリット

単発で仕事を受けることが多いフリーランスは、自由な働き方が魅力です。そんなフリーランスのメリット・デメリットを見ていきましょう。

フリーランスのメリット

フリーランスになると、以下のメリットがあります。

  • 働き方を自由に選べる
  • 複数の会社と業務委託契約を結ぶことが可能
  • スキル次第で多方面に仕事の幅を広げられる

先述したように、フリーランスは企業に属さないことから、自由に働き方を選べれるというメリットがあります。また複数の企業と契約を結ぶことで、収入をあげていくことも可能です。

 

さらに自身のスキル次第では、多方面に仕事の幅を広げやすいのもメリットと言えるでしょう。自身の環境にあわせて仕事を変えることもできるのが特徴の1つです。

フリーランスのデメリット

逆にフリーランスのデメリットは、以下の通りです。

  • 収入面が安定しにくい
  • 融資などを受けにくい

フリーランスは不安定にみられがちなので会社員よりは信用が低くなる傾向にあります。

 

社会的信用がないと、賃貸契約ができないなどのトラブルが起こることも少なくありません。

 

また単発で仕事を請け負うことが多いことから、途中で契約が切れてしまったりすると、収入面が安定しにくいというデメリットもあります。

個人事業主のメリット・デメリット

開業届を出せば個人事業主になれるだけでなく、青色申告を出せば節税にも繋がります。ここでは、そんな個人事業主のメリット・デメリットを見ていきましょう。

個人事業主のメリット

個人事業主になると、以下のメリットがあります。

  • 青色申告で特別控除を受けられる
  • 赤字を3年間繰越ができる

個人事業主になれば青色申告を提出できるので、特別控除を受けることが可能です。

 

そして赤字の繰越が最大3年間も設けられているので、売り上げが安定しない立ち上げ当初は大きなメリットになることでしょう。

 

赤字が出た場合の確定申告については、確定申告で赤字が出たら?青色申告をするメリットと申告書B第四表(損失申告用)の書き方にて詳しく解説しています。

個人事業主のデメリット

税金対策の際には有利な個人事業主ですが、以下のようなデメリットもあります。

  • 控除を受けるための手続きが手間
  • 経理などを自身で行う必要がある

    青色申告にて55万円、もしくは65万円の特別控除を受けるためには、損益計算書や貸借対照表を作らなくてはいけません。

 

しかし慣れるまでには時間がかかり、立ち上げ当初は苦労してしまうことになるでしょう。

さらに自身で売り上げなどを管理しなくてはいけないので、経理などの事務作業を自身で行う必要があります。

またお店や事務所を立てるとなった場合、身動きが取りづらいことから、フリーランスよりも自由度が落ちるなどのデメリットがあるのです。

 

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まとめ:【フリーランスと個人事業主の違い】働き方・税金・メリットについて

ここまでフリーランスと個人事業主の違いや働き方や税金について。そしてそれぞれのメリット・デメリットを紹介してきました。

 

フリーランスは働き方を表す言葉で、個人事業主は税法上の区分というのが最大のポイントですね。個人事業主は開業届を出して、青色申告承認申請書を出しておくのが、節税のポイントになりますので、忘れないようにしましょう。

 

 

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